島根県の観光スポットおすすめ25選! 絶対はずせない人気観光地から穴場まで
出雲神話の舞台として知られる「神々の国」島根県。今回は『るるぶ&more.』で過去に掲載した記事から、島根県のおすすめ観光スポットをエリア別にご紹介します。「出雲大社」に代表されるパワースポットをはじめ、世界遺産の「石見銀山」や国宝の「松江城」、そして「宍道湖」や「立久恵峡」などの自然の絶景スポットと、みどころが満載です。歴史風情漂う津和野や、少し足を延ばして隠岐の島への旅もおすすめですよ。
Spot.1
【八重垣神社】鏡の池で恋の行方を占う! 由緒正しい縁結びの神社

松江中心部から車で10分ほどのところにある「八重垣神社(やえがきじんじゃ)」は、大社造の本殿に素盞鳴尊(すさのおのみこと)と、その妻・稲田姫命(いなだひめのみこと)を祀る神社です。
素盞嗚尊が八岐大蛇を退治する有名な神話で、稲田姫命を避難させたのが拝殿裏の佐久佐女(さくさめ)の森でした。大杉を中心に幾重もの垣根(八重垣)を造り、稲田姫命を八岐大蛇からお隠しになったそう。退治後、二柱の神は夫婦となりこの地に宮造りをされたことから、縁結びのご利益で知られています。
境内奥の森の中には稲田姫命が姿を映したと伝わる鏡の池があり、硬貨をのせた占いの紙(1枚100円)を池に浮かべると文字が現れ、早く沈めば縁が早く、遅く沈むと縁が遅いといわれています。
■参考記事:「神在月」で縁結びパワーは最大に?! この秋島根で良縁が授かれる神社5選(配信日:2019.10.03)
Spot.2
【玉造温泉】温泉に浸かるだけで美肌が実現!

宍道湖湖畔から2kmほど、潤い成分を多く含んだ化粧水のような泉質で「美肌の湯」として有名な「玉造温泉(たまつくりおんせん)」。1300年前に編纂された『出雲国風土記』には「一度入浴すれば肌が若返り、二度入ればどんな病気も治る。皆その湯を“神の湯”とよんだ」と記されている歴史ある温泉地です。
玉湯川沿いには老舗旅館が立ち並び、自分だけのお守りを作れる「玉作湯神社」や、美肌祈願ができる「清厳寺」、川沿いの足湯、手湯など、日帰り客も街歩きを楽しめる魅力あるスポットが点在しています。春には地酒まつりや夜桜ライトアップ、夏休み期間には40日以上毎晩開催する夏まつりなど、季節ごとのイベントも大人気。
Spot.3
【松江城】最上階から松江市街と宍道湖を一望

慶長16年(1611)、堀尾吉晴(ほりおよしはる)が築城した、城下町・松江のシンボル「松江城(まつえじょう)」。全国に現存する12天守のひとつで、平成27年(2015)には、国宝に再指定されました。
松江城の天守は、四重五階、地下一階付で高さは約30m。桃山初期の城郭の特徴が残っていて、黒塗り下見板張りの外壁には簡素な美しさが漂います。各層に設けられた銃眼、地階の井戸など、戦いに備えた側面を色濃く残しているのも特徴。最上階の望楼からは、360度の大パノラマで、松江市街や宍道湖などを一望できます。
Spot.4
【宍道湖】時間ごとに移りゆく夕日の絶景に感動!
淡水と海水の入り交じる汽水湖で、周囲約45kmと日本で7番目の大きさを誇る「宍道湖(しんじこ)」。袖師地蔵と嫁ヶ島の美しいシルエットが浮かび上がる夕景は、「日本夕陽百選」にも選ばれています。
夕日とともに楽しめるのが、「地元も旅人も集える、みんなの居場所」をコンセプトとしたカフェ「宍道湖サンセットベース」。夕日をイメージしたアイスやドリンクを提供しています。また、シラウオやシジミなど宍道湖七珍に代表される魚介の宝庫でもあり、早朝はシジミ漁の船が見られます。
Spot.5
【足立美術館】美しい日本庭園を望む美術館
地元出身の実業家である足立全康(ぜんこう)が収集した美術品をもとに、昭和45年(1970)に開館した「足立美術館(あだちびじゅつかん)」。コレクションは近・現代日本画を中心に、北大路魯山人の陶芸、現代日本画、童画、漆芸など多岐にわたり、総数は約2000点を数えます。なかでも、横山大観の作品は約120点を所蔵。日本有数の大観コレクションとして知られています。
また、枯山水庭や白砂青松庭をはじめとする日本庭園を有し、アメリカの日本庭園専門誌で、2003年から連続日本一に選ばれるなど、その美しさが世界的に高く評価されています。横山大観特別展示室や魯山人館、現代日本画を展示する新館、庭園を絵画に見立てた「生の額絵」や「生の掛軸」など、多くのみどころがあります。
Spot.6
【美保神社】全国の「えびす様」の総本宮

『出雲国風土記』にも登場する古社「美保神社(みほじんじゃ)」。御祭神は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)と事代主神(ことしろぬしのかみ)で、大漁・海上安全・商売繁盛、歌舞音曲の神として信仰されています。
重要文化財指定の本殿は、檜皮葺き・大社造の社殿を2つ並べて装束の間でつないだ、美保造(または比翼大社造)とよばれる珍しい様式。現在の本殿は文化10年(1813)の再建ですが、この古い様式を今に伝える建築物として、国の重要文化財に指定されています。
Spot.1
【須我神社】『古事記』に記される、和歌発祥の古社

「須我神社(すがじんじゃ)」は、『古事記』に須佐之男命(すさのおのみこと)と櫛名田比賣(くしなだひめ)が建立したと伝わる古社。ここに社を建てる際に、須佐之男命が「八雲立つ…」の歌を詠んだことから、和歌発祥の地ともいわれ、境内には日本初の和歌を刻んだ碑が立っています。
本社から約2km奥には、奥宮として巨岩の夫婦岩が祀られていて、パワースポットとしても注目されています。毎年9月の例祭には、海潮神代神楽が奉納されるほか、門前にある茅葺き家の神楽の宿では、毎年7月下旬に夜神楽大会が開かれています。
Spot.2
【奥出雲たたらと刀剣館】古代から続くたたら製鉄の歴史を学ぶ
街を見渡す「むらくもの丘」に立ち、巨大なヤマタノオロチのモニュメントが出迎えてくれる「奥出雲たたらと刀剣館(おくいずもたたらととうけんかん)」。館内では近世以降のたたらの歴史と現代によみがえった日刀保たたら、玉鋼を用いて造られる日本刀について展示しています。
毎月第2日曜、第4土曜の月2回、奥出雲町在住の小林刀匠による日本刀鍛錬の実演も行われ、刀剣好きにはたまらない貴重な体験もできます(臨時休演あり、要問合せ)。
Spot.3
【絲原記念館】旧家・絲原家伝承のたたら用具を展示

かつて松江藩の鉄師頭取を務めた、奥出雲を代表する旧家・絲原(いとはら)家のたたら用具や、美術工芸品などを展示公開している「絲原記念館」。展示室では動くたたらの模型や、松江藩主が御成の際に使用した調度品などを見ることができます。
隣接する絲原家の庭園は、松平不昧ゆかりの玄丹流(出雲流)で、中央に置いた短冊石と丸石の組み合わせを楽しむもの。その趣に藩政期この地で栄えた鉄師の生活が偲ばれます。また記念館奥手には、奥出雲の山野草が楽しめる「洗心乃路(せんしんのみち)」を公開。見学後は、絲原家住宅内にある「茶房十五代」で、コーヒーやお抹茶を飲みながら、歴史や文化を感じる特別な時間を過ごしてみて。




